必ずや名を正さんか

ネットを見ていると、「このマンガを読め!」について
サブカル”という意見がいくつか見受けられた。


ほめているようなときもあれば、けなしているようなときもある。


サブカル”とは、もちろんサブカルチャーを略したものだ。
マンガはもちろんサブカルチャーである。だって大衆文化なんだから。


マンガを扱っている本書も、サブカルチャーと言われて何の異論もない。
だが、「すごい」に比べて“サブカル”という使い方は、まったく意味を為さないはずだが。


よく読むと、彼らは“サブカル”を、“マニアック”とか“マイナー”とか“オタク”の意で使っているようだ。
例えうと、「ジャンプ」と比べて「イッキ」はサブカルだ、というように。


このあいだ飲み屋で、“カウンターカルチャー”のことを、
なんでもかんでも抵抗するものだと思っている人間がいた。
カウンターカルチャー”は、大量生産大量消費社会のアメリカで生まれたものだ。
基本的には、ヒッピー文化を指している。


孔子は、「必ずや名を正さんか」という言葉を残しているそうです。
名(ものごとの名称・言葉)が正しくないと、思考も文化も社会も衰微してしまうという意味。


やっぱり孔子はエライなあ。

このマンガを読め!〈2008〉

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