能登の白クマうらみのはり手、出来。

tamotsu_yoshida2008-01-23

山上たつひこ撰集の第一巻
能登の白クマうらみのはり手」の見本が出来上がってきた。


第一巻なので、解説と帯の推薦文を、
このシリーズの監修者である江口寿史氏にやってもらいました。


この解説にあるのですが、
江口氏は、1993、94年頃から、
この山上撰集を考えていたそうだ。


うかつな話だけど、
江口氏がそんなノートを作っていたのを僕が知ったのは、
実はつい最近のこと。

この解説の原稿をもらった次の日に会い、
当時の江口氏のネーム帳を見せてもらったのですが、
そのネーム帳に、全十巻の「山上たつひこ撰集」の構成が鉛筆で丁寧に書いてありました。
しかもページ数の計算までしてある。



「先に言ってくれてたらいいのに」とも思ったけど、
江口氏のほうは、自分がそういうことを僕に言って、
この本が企画されたのだ、と思っていたらしい。


僕がこの本の企画を思いついたのは、
江口氏の「青少年のための江口寿史入門」(角川書店)がきっかけだった。


山上たつひこ氏のマンガで、こういうものができないか、
と江口氏に話をもちかけたのだ。


最初は一巻の予定だったけど、
江口氏が最低五冊は欲しいとのことで、全五巻になった。


まあ、僕が江口氏の本からヒントをもらったということだから、
江口氏が「青少年のための江口寿史入門」を通して、
メッセージをあたえれたようだとも言えるのだけど、
こういうこともあるんですね。
出版界には、同じ企画を同時期に考えつく、
というのはよくあることだけれど
(実際、つい先日も知り合いの出版社の人間が、同じ企画を立てていた)、
僕がこういう考えに至るまで、江口氏とは10年ぐらいの差があった。



ちなみに第一巻の帯文は、
「このおかしさ面白さを映画に出来るものならしてみろ! 江口寿史
というもの。

他のジャンル、映画やテレビなどでは表現できない、
「漫画での形が最高」(by江口寿史)の漫画ばかりです。

今週25日発売なので、是非是非書店でごらんください。