久しぶりに神保町に行ったので、
『「プガジャ」の時代』(ブレーンセンター)を、東京堂で買った。
「プガジャ」とは、関西の情報誌「プレイガイドジャーナル」の略称。言ってみれば、関西版「シティロード」。けして「ぴあ」じゃない。と言えば、わかる人にはわかると思うけど、つまり、「ぴあ」のようにデータ横並びではなく、偏りというか、筆者や編集者たちの趣味が色濃くでた雑誌だった。創刊は1971年7月、1987年12月まで16年間発行されていた。
(「シティロード」より早く創刊していたことをこの本で知った。)
いま僕の手元にある号には、大友克洋のインタビューが掲載されている(1983年9月号)。いしいひさいち、ひさうちみちお、大森一樹、北村想なども連載している。この号の編集長は村上知彦氏だ。
80年代前半までの大阪には、名画座がたくさんあり(100軒以上!)、ライブや、自主映画の上演も盛んだし、「プガジャ」主催で芝居の公演などもあったようだ。
『「プガジャ」の時代』は、複数の人の連続講演をまとめた本なので、真っ先に第2章の村上知彦氏の部分を読み、そこから第1章に戻り、いま第3章を読んでいるが、当時の大阪の街の感じがなんとなくわかって、面白い。
ご興味のある方は是非。