ご無沙汰しています。
今年に入ってからバタバタとしていたため、すっかりこちらのことを忘れていました。
今年フリースタイルが出したのは、
3月末に、山上たつひこ氏の『光る風』
- 作者: 山上たつひこ,内田樹
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2015/03/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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4月末というか5月GW明けに発売になった「フリースタイル29」です。
『光る風』は2008年に小学館クリエイティブで、
僕が編集(フリーランス)をして出したものなのですが、
いまの時代だからこそ改めて読んでもらいたいと思い、
うちから出し直した次第です。
(全然知らなかったけどイルリメが反レイシズムの歌の歌詞で、『光る風』に言及していたりもしたようですね。https://www.youtube.com/watch?v=gYvCwIaw3JM )
内田樹氏の解説もいいですよ。
是非この機会にお読み下さい!
「フリースタイル29」は、特集改め「スピーチ・バルーン」で、
元マガジンハウスの椎根和氏にインタビューをしています。
(インタビューアーは鏡明氏)
椎根氏は「Hanako」「オリーブ」「リラックス」などの創刊編集長をされた方なのですが、
「平凡パンチ」「anan」「ポパイ」など11誌の雑誌にも関わってらして、
そのうち6誌が創刊編集長をつとめたという人です。
僕もかれこれ10年くらい雑誌「フリースタイル」をやっているわけですが、
雑誌編集の奥深さ、雑誌におけるグラフィック、写真の重要さを教えてもらったように思っています。
連載陣も今回はフルメンバー!(久しぶりです)
いま現在、「日本最高に面白い雑誌」です!
(と作っている人間は思っています)
こちらもどうぞ読み逃しのないようお願い致します。
このマンガを読め!
お待たせしました!
年末恒例企画「THE BEST MANGA このマンガを読め!」の特集をしている『フリースタイル28』が、クリスマスの昨日、発売になりました。
「このマンガを読め!」もこれで11冊目。
年月があっというまに過ぎ去っているような気もしますね。
ともあれ、ただいた書店にて絶賛発売中ですので、
是非是非お買い求めいただけると嬉しい限りです。
* * * * * *
年末ということもあり、
一年を振り返ったりしているわけですが、
今年は「フリースタイル」が3冊、
単行本が、矢吹申彦『東京の100横丁』、小森収『土曜日の子ども』、
堀燐太郎『ジグソー失踪パズル』の3冊。
かなり慌ただしくしていた気もするのですが、
振り返ればたいした冊数を出していないですね。
来年は、予定では、いろんな単行本を矢継ぎ早に出したいと思っているのですが、
まあ、それも予定は予定。どうなるかは神のみぞ知るという心境になってきました。
たぶん最初は、鏡明『マンハントとその時代』(仮)だと思いますが、
「フリースタイル」から生まれた単行本が、
さすがにそろそろ、いろいろまとまるはずです
皆さんどうぞ御期待ください。
それでは良いお年をお迎え下さい。
『ジグソー失踪パズル』発売!
堀燐太郎『ジグソー失踪パズル』が発売になりました。
うちが出来たばかりのころにWEB連載で(そういうこともやってたのですよ)、
また雑誌「フリースタイル」の初期の頃に、
「おもちゃ探偵ファイル」という「おもちゃ」に関するコラムをやっていただいたことがあるので、
名前をご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。
(「おもちゃ探偵ファイル」は、現在「ジャーロ」で連載中)
堀氏は、都筑道夫氏の弟子ではないのですが、歳下の友人みたいな関係で、
僕が知り合ったのも、都筑氏を介してだったような気がします。
(よく覚えていない)
本邦初(もしかして世界初?)の「おもちゃ探偵」が主人公のミステリで、
「ジグソーパズル」「ドールズハウス」「ポップアップブック(飛び出す絵本)」
「ブリキのジープ」などが出てきます。
ミステリなので、やはり人が死んだりもしますが、
堀氏の人柄なのか、どの作品も、どこか懐かしく、
そしてあたたかく感じられると思います。
本の帯(表4)にある新保博久氏の推薦文を是非読んでもらいたいので紹介しますね。
「子供だったころを忘れていない大人、
どこかに子供時代のかけらを残して、
すれを恥ずかしがりながらも捨てられないでいる、
そんな大人のための
活字で作ったおもちゃ箱」(新保博久)
この文章になにか感じるところがあった人は是非読んでいただいて損はないと思います。
フリースタイルとしては、これで小説が二冊目。
『ジグソー』は、夏に出した小森収『土曜日の子ども』と、
まるで正反対のタイプですが、
どちらも絶対の自信のある作品です。
というか、両方とも、
本を読んでいただいた方の「なにか」を、
大いに刺激できるものだと思います。
どちらも是非読んでいただけると嬉しいです。
*Amazon、早くも品切のようです。お近くの書店に置いてなければ、
ご注文いただけると幸いです。
(全国どこの書店でも注文できます)
*堀燐太郎『ジグソー失踪パズル』は在庫切れのため、しばらくAmazonでは買えそうにないので、
「honto」その他でお買い求めいただけると幸いです(こちらはまだ在庫があります)。
http://honto.jp/netstore/pd-book_26445924.html
- 作者: 堀燐太郎
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: 単行本
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- 作者: 小森収
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2014/08/04
- メディア: 単行本
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フリースタイル27
お待たせしました!
(結局1号休んでしまいました。。。)
「フリースタイル27」の特集は、
国民的大ヒットアニメ『ドラえもん』で
ジャイアン役を26年間つとめた
声優たてかべ和也氏へのロング・インタビュー!
たてかべ氏は日本のテレビの勃興期から洋画などの
「吹き替え」の仕事を始め、
テレビアニメーションにも最初期から
関わることになった、
現在も現役で活躍中の声優です。
インタビューアーは、
『おじゃる丸』などの作品で知られる
アニメ監督、大地丙太郎氏。
果たして、ジャイアンの声の人は、
本人もジャイアンなのか!?
日本を代表する声優による
TVアニメーションの裏面史としても、
楽しんでいただければと思います。
土曜日の子ども
小森収氏の初の連作ミステリ『土曜日の子ども』がまもなく発売になります。
(公式には8月4日発売。もう並んでいる本屋もあるようですが、こういうのは遅めに言うものなのです)
じつは、フリースタイルで小説を出すのは初めてです。
本にはISBNという数字が入っていると思いますが、C×××× というくだりが
本のジャンルを表すもので、今回はC0093、つまり単行本の「日本文学」なのです。
大体C0095がうちは多くて、これは「評論」とか「エッセイ」につくものですが、
ウカツにもISBNを決めるまで自分でも全然気がつかなかったのです。
(先日出した矢吹申彦さんの『東京の100横丁』もC0095でした)
いよいよ総合出版社への道か、とはまったく思いませんでしたが(笑)、
「初の小説」と思うと、気も引き締まりますねww。
ただし、小森氏にとってはこれが「初の小説」ではなく、
2003年に『終の棲家は海に臨んで』というユーモア小説を
お書きになっています(発行=れごりべーれ、発売=フリースタイル)。
じつは、『終の棲家は海に臨んで』は、発売は引き受けたものの、
なんとなく知り合いの本は読みづらくて、無責任なようですが、
ぼくが『終の棲家〜』を読んだのはずっとあと、2008年のことでした。
どうして読んだのかは忘れてしまいましたが、
読み終わってすぐに小森氏に連絡して、
雑誌「フリースタイル」で連作小説をお願いしました。
(これもウカツな話ですね)
これは『終の棲家〜』の「あとがき」にある言葉ですが、
「自分の内と外にある日本というものを、フィクションの中で描く」
ということは、ユーモア小説とミステリとの違いはあるものの、
今作の『土曜日の子ども』にも十二分にあるとぼくは思っています。
小森氏が「ミステリでしか書けない日本」というものを書いた作品だと思います。
連載終了から単行本化が遅れたのは、
ひとえにぼくの怠惰のせいですが(もっと遅れている本もありますが。。。)、
いまこうして目の前に出来上がってみると、やはり単純に嬉しいものですね。
今回は昔、ぼくが「リテレール」という雑誌をやっていたときに
デザインをお願いしていた櫻井久さんに装丁を頼みましたが(もう20年前です!)、
「物体」としての魅力もなかなかいいのでは、と思っています。
たくさんの人に読んでもらいたい小説です。
是非ご一読をお願い致します。
- 作者: 小森収
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2014/08/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 小森収
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
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東京の100横丁
なんと2年ぶりの単行本の新刊、
矢吹申彦さんの『東京の100横丁』が発売になりました!
本当は昨年の12月に発売予定で、書店へのチラシも配布して、
本文もほとんど校了していたのですが、
諸事情(雑誌の発売が遅れたりとか、フリースタイルが遅れたりとか)で
発売が遅れておりました。謹んでお詫び申し上げます。
『東京の100横丁』、お陰様で好評のようで、
書店からの追加注文オーダーも入ってきています。
雑誌の場合、雑誌という性質上なのか、たとえ売れてなくなっても、
書店が追加注文するというのはあまりないので、
なんか新鮮な気持ちです。
ふだんあまり注文してくれない書店からの注文も嬉しいです。
フリースタイルから単行本が出ない年というのは、過去にもなくはなかったのですが、
さすがに2年もあいだが空くことはなかったように思います。
それもこれも、雑誌のフリースタイルが「ある程度」定期的に出るようになったせい、
と思ったりしてますが、雑誌のせいにしちゃいけませんね、
すべて小生のせいだと思い、雑誌も単行本も出す出版社としてちゃんとやっていきたいと改めて思っております。
たぶん来月は小森収さんの連作ミステリ集『土曜日の子ども』が発売になると思いますので、
こちらも楽しみにしていただけると嬉しく存じます。
- 作者: 矢吹申彦
- 出版社/メーカー: フリースタイル
- 発売日: 2014/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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